兵庫運河で行うアサリの養殖実験
稚貝の状態から約半年で1.5cm~2cm弱程度まで成長します。
すべて兵庫運河の環境で育てていきますので、水産研究会の目が届く範囲で完全養殖を実現しています。
「運河という条件での驚きのアサリ」
水産研究会では神戸市栽培センターの協力の下、受精させた状態(0.5mmの稚貝))から4cm超えの親貝(アサリ)まで成長させる事に成功しました。
良質な環境に改善されつつある兵庫運河で、アサリの養殖実験を行っています。
近い将来、近隣の子どもたちに潮干狩り体験をしてもらえるように目標を持って、地元のNPO団体や行政の方々と共に実験が本格化しています。
「兵庫運河再生と生態系の向上」
兵庫漁協では、水産研究会のメンバーを中心にして兵庫運河の里海計画を進めています。
阪神間でも希少な生態系を復活させるため、環境保全活動と生物多様性を向上させる実験を行っています。
「地域や行政との連携した取り組み」
兵庫運河において、近隣の浜山小学校3年生の課外授業として生態系の観察会やアサリの育成体験学習を行っています。
このアサリの観察会をはじめ、稚魚の放流など近隣の子供たちの参加も含め地域の活動に励んでいます。
また5年生になると魚の流通や漁師の仕事などを含めて、神戸の海に関する授業にも取り組み、地元の自然豊かな財産を子供たちに興味を持ってもらう活動を行っています。
平成25年から「水産研究会・兵庫運河を美しくする会・神戸水辺ネットワーク・兵庫運河真珠貝プロジェクト」で兵庫運河の自然を再生するプロジェクトを立ち上げました。
アサリやトリガイの養殖実験において運河の水質を調べ、カキ殻を散布して水質改善を試みた結果、現在では天然アサリも数多く集まるようになってきています。
「大和田アサリ」の復活も視野に入れて、今後の活動も持続して進めていきたいと考えています。
また地域の諸団体、企業様にも協力を呼びかけ、運河周辺の地域一斉清掃にも取り組んでいます。
日頃から海洋における浮遊物撤去作業は兵庫漁協のメンバーが行っておりますが、地域の方々に関心を持っていただき兵庫運河の可能性を伝えていく事が大切だと考えています。
神戸の海を豊かにし、そして兵庫運河を再生し自然に戻していく事は子供たちに自然を残していくことに繋がっていくと日々活動しています。